“患者のため”医師・薬剤師の連携不可欠【第7回日常診療経験交流会】

地域医療対策部部長 嶋田一郎(嶋田クリニック)

専門分化や病・診や診・診連携が進む昨今、1人の患者さんが複数の医療機関を受診して、それぞれから薬剤の処方を受けることが一般的になってきました。
特にご高齢の患者さんにおいては、多数の医療機関から処方薬をもらっていて、それぞれの医療機関が処方薬を把握しきれずにいるといったことは珍しくありません。
そういった状況で患者さんも処方通り服薬できずに残薬したり、服薬間違いが生じるなどの「ポリファーマシーの問題」が生じてきています。
我々医師は、患者さんに安全かつ正確な服薬を行ってもらうために、かかりつけ薬局での患者さんの服薬状況を把握し、服薬しやすいような工夫をするなど、医師と薬剤師の連携は不可欠です。 
しかし、医師と薬剤師との連携が必ずしもうまくいっているとは言えない現状であることは周知のとおりです。
今回のシンポジウムでは、地域医療の実践豊富な医師と薬剤師をシンポジストに招き、日常業務の中で感じる医薬連携の現状の問題点や、医師・薬剤師相互にお願いしたいことをざっくばらんに話していただきます。そして、より良い医薬連携を模索し提案していけるような進行ができるよう、私はコーディネーターとして、当日頑張りたいと思っております。 
医師、薬剤師の皆様方、さらには看護師、介護関連職種の皆様等々、地域連携に関わる多くの方々のご参加をよろしくお願いいたします。

『大阪保険医新聞』2017年4月15日号3面


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