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理事長よりご挨拶
昨年は75歳以上の医療費窓口負担2倍化の実施、オンライン資格確認・保険証廃止の検討と2023年も目を離すことができない医療改悪が政府から提示されました。国や自治体の新型コロナウイルス感染症対策も不十分ななか、国民や医療者への責任転嫁も目に余ります。国民の健康と医療従事者の経営を守る対応・対策が必要とされています。
一方では参院選のさなか安倍元首相が銃弾にたおれ、これを契機に明るみに出た旧統一教会と自民党との根深い癒着、同氏の国葬を強行した与党の対応、相次ぐ閣僚の不祥事に辞任ドミノと目を覆うばかりの政治の低空飛行が続きました。さらに急速な円安と物価高騰に対して改善の道筋を根本的に示すことができず、依然として国民には痛みを押し付けておきながら、防衛費の大幅増強をたくらむ政府の迷走ぶりには言葉もありません。人々の健康と命を守る立場である医療団体として、大阪府保険医協会は今年もこれら課題に真摯に向き合い、問題点を改めて注視し、真実を見極める目を養い続けていきたいと考えます。
本当のことを探求し分析するためには実証主義も重んじ、同時に現在の社会のありように情熱も携えた批判精神が重要です。
新しい年が人々に笑顔をもたらすよう、みんなの心に明るさが灯るような一年となるよう、大阪府保険医協会は志を同じくする他の様々な団体・個人とも手を取りあい進んでいきます。
会員の声、患者・国民の声、とりわけ小さいもの、幼いもの、弱いものの側に立って活動していくことを、新しい年の始まりに再確認したいと考えます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
大阪府保険医協会 理事長 宇都宮健弘
2023年1月15日