カテゴリー:正しく扱い味方につける!「統計」のミカタ
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論文にまとめるための統計解析②―統計モデルの適用
最終回となる今回は実際にデータを収集し、分析を行う際に必要になる統計モデルについて紹介します。 新規の治療法と従来の治療法による効果を比較したい場合、最も優れた研究デザインは無作為化比較試験ですが、その前段階として、過去に蓄積されたデータベースを用いて、観察研究として検討するこ… -
論文にまとめるための統計解析①―欠測データの扱い
第4回 研究テーマも固まり、さて、研究を始めようというときに、既存のデータベースを利用する場合、必ず直面するのが「欠測データ」です。前向きに収集する研究であっても完璧なデータセットはほとんどなく、重要な変数のデータが抜け落ちていることがあります。統計解析を行う際、この「欠測… -
日常診療からのエビデンス
第三回目の今回はいよいよ日常診療からエビデンスをまとめていくお話をしたいと思います。研究を始める上で、皆さんの臨床的な疑問点(Clinical Question:CQ)を整理する必要があります。CQのまとめ方でよく使われているのは、PICO/PECOです。P(Patient/Po… -
第2回 システマティックレビュー・メタアナリシスの活用
第2回目となりました本シリーズですが、今回は「正しい情報に基づいた診療をするための情報源」について、ご紹介します。 皆さんが診断や治療を行う際に、参考にされるのが「診療ガイドライン」だと思います。 多くの疾患に関する診療ガイドラインが出版されていますが、すべてが最新というわけ… -
第1回 リアルワールドデータからのエビデンスを読み解く
EBM(Evidence Based Medicine)の実践のために統計は非常に重要なものです。しかし「日常診療の中で『統計』を具体的にどのように活かしたらいいかわからない」という声も少なくありません。そこで、大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室長の伊藤ゆり氏による「正し…