“AI”と“医薬連携” 2大テーマで交流
- 2017/2/5
- 日常診療経験交流会
第7回日常診療経験交流会 6月11日(日)に開催
2001年より始まった保険医協会の学術集会である第7回日常診療経験交流会が、今年は6月11日(日)に大阪国際交流センターで開催されます。
この交流会は各科で開催される学会での臨床研究の発表や珍しい症例報告など敷居の高い感じの演題とはひと味違います。先生方が日々の診療で工夫されている事や苦労されておられる事を発表して頂き、気軽に意見や情報を交わし合う場です。
今年のテーマは『人を診るということ~いまとこれからの課題~』です。囲碁の世界ではAI(人工知能)がプロ棋士を打ち負かすなどの話題で騒然となっていますが、医療や介護の世界にもダ・ヴィンチなどのロボット手術に始まり、過疎地でのネット診療や介護ロボット、AIによる診断など、コンピューターの発展はめざましいものがあります。
近い将来、ある程度のコンピューターの台頭はやむを得ないとしても、医師がするべき仕事はたくさんあるはずです。また現在においても、次々に打ち出されるガイドラインに振り回されて、高価な薬剤を安易に漫然と使用してしまうなどということはないでしょうか?私達の診ている相手は、感情もあり生活形態も多様な生身の人間であり、画一的な診断や治療ではカバーしきれないのではないでしょうか?医師という生業の原点、生身の人間に寄り添って診療するということを見つめ直し、押し寄せるデジタル化の波の中で如何に医療に取り組むべきなのかを皆様とともに話し合いたいと思います。
分科会の演題に積極的に応募を!
まず、午前中に分科会が開かれます。皆様が日常的に取り組んでおられる診療上の工夫や、地域での活動の様子などを発表して頂きたく思います。是非とも積極的に演題を応募して下さい。
午後には記念講演として、帝京大学医療情報システム研究センター教授の澤智博先生をお招きして「医療におけるAIの現状と今後の展望」についてのお話をして頂きます。
記念講演に続いてシンポジウムが開かれますが、テーマは「地域医療と医薬連携」についてです。院外処方の診療所が多数となっている現在、患者に直接関わるものとして、医師や看護師とともに薬剤師も重要になってきます。
1人の患者に対して診療所と薬局が関わるのですから、情報交換を密にすることが大切と思われます。処方箋薬局の薬剤師をシンポジストにお招きして、医師・薬剤師の各々の役割や制度の問題点等議論を深めたいと思います。
保険医協会の会員の先生のみならず、看護師、介護士、コ・メディカルスタッフの皆様も参加して頂けます。日常診療にすぐにでもお役に立てる交流会を目指していますので、ご協力の程よろしくお願いします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
実行委員長 井上 美佐