「鬼滅の刃」から読む社会情勢~コロナ禍の今 本当の絆をもとめて~
2020年1月頃から日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、未だ終息の目途は立っていません。コロナ禍での経営破綻・倒産が各地で相次ぎ、自殺者も例年より増加傾向にあります。この閉鎖的な社会情勢のなかで大ヒットを記録し、経済効果をもたらしている「鬼滅の刃」。何故これほどまでにブームが巻き起こっているのか、人々は何故魅了されているのか、「鬼滅の刃」を通してみる「日本の社会で求められているもの」を読み解くため、青山学院大学准教授・大学宗教主任の森島豊氏にご寄稿頂きました。
「鬼滅の刃」
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品。2016年11号から2020年24号まで週刊少年ジャンプにて連載され、2019年にはufotable制作でアニメ化された。
舞台は大正時代。炭焼きの家の長男・竈門炭治郎は町へ炭を売りに行ったが、家に帰ると家族が何者かに惨殺されていた。そして一人生き残った妹の禰豆子は鬼になってしまう。炭治郎は妹を人間に戻す為、そして惨殺された家族の仇討ちの為、厳しい訓練の末に鬼狩り組織「鬼殺隊」に入隊する。炭治郎や仲間の、鬼との過酷な死闘を描く和風ダークファンタジー。
子どもからお年寄りまで幅広い層から絶大の人気を誇る『鬼滅の刃』。詳細は公式ホームページにて。