カテゴリー:作家寄席集め

  • 吉行淳之介

    作家寄席集め 第18回 吉行淳之介/恩田雅和 戦後まもなくに「第三の新人」として文壇デビューした吉行淳之介(1924~1994)は、性の問題を突き詰めた問題作をいくつも発表しました。 娼婦に引かれながら大学教授の娘の心をもてあそぶ男の「原色の街」(昭和27年)、素人風な娼婦が…
  • 池内 紀

    作家寄席集め 第17回 池内 紀/恩田雅和 兵庫県姫路市出身でドイツ文学者の池内紀(1940~2019)が、8月30日、逝去しました。カフカの全作品やゲーテの『ファウスト』を斬新に翻訳したことで知られた池内は、旅にまつわるエッセイや小説も多数発表していました。 1993年刊行…
  • 野坂昭如

    作家寄席集め 第16回 野坂昭如/恩田雅和 黒メガネをかけたプレイボーイでレコード歌手デビューし、映画やCMに出演、一時は参議院議員を務めた野坂昭如(1930~2015)は、抒情的な作品を数多く残した直木賞作家でした。 その受賞作は、ともに昭和42年に発表された「アメリカひじ…
  • 周 作人

    作家寄席集め 第15回 周 作人/恩田雅和 中国の文豪・魯迅の実弟で散文作家の周作人(1885~1967)は、日本に深く関わり、兄の文学を現代日本に紹介した日本文化研究者でもありました。 周作人は魯迅が仙台医専を中退して東京に移るとほぼ同時に、日本に留学し、本郷でしばらく兄弟…
  • 田辺聖子

    作家寄席集め 第14回 田辺 聖子/恩田雅和  今年6月、91歳の長寿を全うした田辺聖子は、落語台本作家としての一面を持ち合わせていました。 「実をいうと私は、私の書く短篇のあるものを落語小説とひそかに呼び、これを大阪弁で咄してもらうことを夢みている」(『ほととぎすを待ちなが…
  • 田村 隆一

    作家寄席集め 第13回 田村 隆一/恩田雅和 終戦後まもなく月刊詩誌「荒地」の創設に参加した田村隆一(’23~’98)は、戦後最大の詩人の一人といわれています。 昭和31年刊行の田村の処女詩集『四千の日と夜』に収められた「十月の詩」には、終戦直後の秋、殊に十月の心象風景が印象…
  • 秋田 實

    作家寄席集め 第12回 秋田 實/恩田雅和 上方漫才の父と謳われた漫才作者・秋田實('05~'77)は、生涯に7千本を超える漫才台本を書いたとされています。 秋田が漫才の歴史や自身のことを振り返った著書(『大阪の大衆演芸』『大阪の芸能』昭和48年毎日放送刊所収、『私は漫才作者…
  • 池波正太郎

    作家寄席集め 第11回 池波正太郎/恩田雅和 今なお根強い人気を誇る時代劇ドラマの原作者、池波正太郎(1923~1990)の代表作は、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズです。これらの作品は、テレビドラマのほか映画化、舞台化もされ、主人公役はその時々のス…
  • 泉鏡花

    作家寄席集め 第10回 泉鏡花/恩田雅和 「高野聖」をはじめ幻想文学ジャンルに名を残す一方、「婦系図」など新派劇に原作を多く提供した泉鏡花(1873~1939)は、明治から昭和の初期まで幅広く読者に親しまれました。 その鏡花はデビューまもない明治27年からの3年間であわせて5…
  • 山本周五郎

    作家寄席集め 第9回 山本周五郎/恩田雅和 人情もの時代小説の第一人者、山本周五郎(1903~1967)の文壇デビュー作は、『文藝春秋』の大正15年4月に発表された「須磨寺附近」です。 山梨県に生まれ、東京の質店に徒弟で住み込み、戦後すぐから横浜で作家生活の大半を送った周五郎…
ページ上部へ戻る