カテゴリー:作家寄席集め

  • 小松左京(後編)

    作家寄席集め 第24回 小松左京(後編)/恩田雅和 56年前に出版されたSF長編小説『復活の日』で、現今の新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミックをすでに小松左京(1931~2011)は予告していました。 第三高等学校に通っていた時、小松は京都にあった寄席「富貴亭」を知り…
  • 小松左京(前編)

    作家寄席集め 第23回 小松左京(前編)/恩田雅和 1964年8月、日本SFシリーズの先陣を切って早川書房から刊行された小松左京(1931~2011)の長編小説『復活の日』の第1部に、次のような一節があります。 「ほとんど毎年大小の規模でくりかえされている各種のタイプのインフ…
  • 徳田秋声

    作家寄席集め 第22回 徳田秋声/恩田雅和 自然主義文学の完成者と評された徳田秋声(1871~1943)は、代表的小説のいくつかに寄席に出入りする市井の人たちを描いていました。 明治41年、当時の国民新聞に連載され、「人生の現實に目を向けた殆んど最初のもの」と自身で述べた『新…
  • 鍋井克之

    作家寄席集め 第21回 鍋井克之/恩田雅和 大阪市出身で戦後の関西画壇を長らくけん引した洋画家の鍋井克之(1888~1969) の没後50年コレクション展が、昨年12月から今年2月にかけて大阪市立美術館で開催されました。 鍋井作品といえば、JR天王寺駅コンコースの大きな壁画「…
  • 林芙美子

    作家寄席集め 第20回 林芙美子/恩田雅和 「私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない」で始まる『放浪記』の作者・林芙美子(1903~1951)は、さまざまな職業と男性遍歴を重ねて小説や詩に打ち込んだ人気作家でした。 現在の北九州市門司区に生まれ(『放浪記』では山口県下関…
  • 田河水泡

    作家寄席集め 第19回 田河水泡/恩田雅和 爆発的な人気を博した漫画「のらくろ」の作者の田河水泡(1899~1989)は、落語作者でもありました。 「のらくろ」は、野良犬の「のらくろ」が犬の軍隊に入り、二等兵から徐々に昇進する物語で、昭和6年、雑誌『少年俱楽部』に「のらくろ二…
  • 吉行淳之介

    作家寄席集め 第18回 吉行淳之介/恩田雅和 戦後まもなくに「第三の新人」として文壇デビューした吉行淳之介(1924~1994)は、性の問題を突き詰めた問題作をいくつも発表しました。 娼婦に引かれながら大学教授の娘の心をもてあそぶ男の「原色の街」(昭和27年)、素人風な娼婦が…
  • 池内 紀

    作家寄席集め 第17回 池内 紀/恩田雅和 兵庫県姫路市出身でドイツ文学者の池内紀(1940~2019)が、8月30日、逝去しました。カフカの全作品やゲーテの『ファウスト』を斬新に翻訳したことで知られた池内は、旅にまつわるエッセイや小説も多数発表していました。 1993年刊行…
  • 野坂昭如

    作家寄席集め 第16回 野坂昭如/恩田雅和 黒メガネをかけたプレイボーイでレコード歌手デビューし、映画やCMに出演、一時は参議院議員を務めた野坂昭如(1930~2015)は、抒情的な作品を数多く残した直木賞作家でした。 その受賞作は、ともに昭和42年に発表された「アメリカひじ…
  • 周 作人

    作家寄席集め 第15回 周 作人/恩田雅和 中国の文豪・魯迅の実弟で散文作家の周作人(1885~1967)は、日本に深く関わり、兄の文学を現代日本に紹介した日本文化研究者でもありました。 周作人は魯迅が仙台医専を中退して東京に移るとほぼ同時に、日本に留学し、本郷でしばらく兄弟…
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