カテゴリー:保険医新聞掲載

  • <第三回>本場のうどん

    ミシュランにも載っていない!? うま安、大阪名物 江 弘毅<第三回> テレビのバラエティ番組や街のグルメ情報誌が、うどんをたこ焼きやお好み焼きと同じように「コナもん」と呼ぶようになったのはいつ頃からだろうか。多分平成に入ってからのことで、ここ20年ぐらいかなあ、などとふり返る。…
  • 〈第2回〉「区割り」に表れる大阪都構想の本質的な矛盾

    京都大学大学院 助教 川端 祐一郎 「大阪維新の会」は大阪府と大阪市が同様の行政サービスを行うのは「二重行政」だと主張して、その解消のために大阪市を廃止する「大阪都構想」を打ち出しました。しかし、都構想の中身を精査するなかで数々の問題が明らかとなり、2015年の住民投票で否決さ…
  • 林芙美子

    作家寄席集め 第20回 林芙美子/恩田雅和 「私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない」で始まる『放浪記』の作者・林芙美子(1903~1951)は、さまざまな職業と男性遍歴を重ねて小説や詩に打ち込んだ人気作家でした。 現在の北九州市門司区に生まれ(『放浪記』では山口県下関…
  • 〈第1回〉「大阪都構想の経済効果」への重大な疑問

    「大阪維新の会」は大阪府と大阪市が同様の行政サービスを行うのは「二重行政」だと主張して、その解消のために大阪市を廃止する「大阪都構想」を打ち出しました。しかし、都構想の中身を精査するなかで数々の問題が明らかとなり、2015年の住民投票で否決されました。「一度きり」とされた住民投票…
  • <第二回>「職人の技」

    うま安、大阪名物 江 弘毅<第二回> 店主の辻昇さんと奥さんが切り回す「布施風月」に食べに行くと、「やっぱりここのお好み焼きはうまいなあ、違うなあ」という実感がする。それはずばり「腕が違う」ということだ。お好み焼きにしろ、うどんにしろ、串カツにしろ「職人が調理する」ものだ。 …
  • 田河水泡

    作家寄席集め 第19回 田河水泡/恩田雅和 爆発的な人気を博した漫画「のらくろ」の作者の田河水泡(1899~1989)は、落語作者でもありました。 「のらくろ」は、野良犬の「のらくろ」が犬の軍隊に入り、二等兵から徐々に昇進する物語で、昭和6年、雑誌『少年俱楽部』に「のらくろ二…
  • 吉行淳之介

    作家寄席集め 第18回 吉行淳之介/恩田雅和 戦後まもなくに「第三の新人」として文壇デビューした吉行淳之介(1924~1994)は、性の問題を突き詰めた問題作をいくつも発表しました。 娼婦に引かれながら大学教授の娘の心をもてあそぶ男の「原色の街」(昭和27年)、素人風な娼婦が…
  • <第一回>「こなもん」ってなんなん!?

    うま安、大阪名物 江 弘毅 「B級グルメ」などという情報誌~食べログ的な表現が出てきて、非常に割を食っているのが大阪の食べ物だ。とくに「こなもん」などという言葉で十把一絡げにされた「お好み焼き」や「たこ焼き」は、若者好みのジャンクあるいはファストフード的な手触りにまみれた1アイ…
  • 浪速区幸町から、西淀川区福町まで辿る「幸福ツアー」(後)

    先人の足跡 最終回 大阪案内人 西俣 稔 本連載も本号で最終回となります。幸町から福町まで7つの川を渡り、川の開削や改修などに携わった、先人の苦労を偲ぶツアー、後編です。前回、旧軍用道路を紹介しましたが、その大きな痕跡が、JR西九条駅すぐの安治川川底トンネルです。まずは九条と4…
  • 池内 紀

    作家寄席集め 第17回 池内 紀/恩田雅和 兵庫県姫路市出身でドイツ文学者の池内紀(1940~2019)が、8月30日、逝去しました。カフカの全作品やゲーテの『ファウスト』を斬新に翻訳したことで知られた池内は、旅にまつわるエッセイや小説も多数発表していました。 1993年刊行…
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