カテゴリー:過去の連載
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論文にまとめるための統計解析②―統計モデルの適用
最終回となる今回は実際にデータを収集し、分析を行う際に必要になる統計モデルについて紹介します。 新規の治療法と従来の治療法による効果を比較したい場合、最も優れた研究デザインは無作為化比較試験ですが、その前段階として、過去に蓄積されたデータベースを用いて、観察研究として検討するこ… -
論文にまとめるための統計解析①―欠測データの扱い
第4回 研究テーマも固まり、さて、研究を始めようというときに、既存のデータベースを利用する場合、必ず直面するのが「欠測データ」です。前向きに収集する研究であっても完璧なデータセットはほとんどなく、重要な変数のデータが抜け落ちていることがあります。統計解析を行う際、この「欠測… -
日常診療からのエビデンス
第三回目の今回はいよいよ日常診療からエビデンスをまとめていくお話をしたいと思います。研究を始める上で、皆さんの臨床的な疑問点(Clinical Question:CQ)を整理する必要があります。CQのまとめ方でよく使われているのは、PICO/PECOです。P(Patient/Po… -
最終回 共通政策の実現で政治を変えよう 野党との合意で命を尊重する政治へ
新型コロナウイルスの感染拡大は、病床の不足など医療を取り巻く多数の問題を顕在化させました。そうしたなか、10月31日に投開票を迎える総選挙は、これからの日本の医療・社会保障をどう立て直すのかを決める絶好の機会です。「総選挙の視点・論点」の最終回は、今回の選挙で大きな注目を集める野… -
第4回 地方自治体の責任でコロナ対策を コロナ禍で顕在化した政治の問題点とは
コロナ禍の今、病床の不足など医療をとりまく問題は改善されないまま、すでに「医療崩壊」と呼べる深刻な状況です。そうしたなか、今月末の総選挙は、これからの日本の医療・社会保障をどう立て直すのかを決める絶好の機会です。「総選挙の視点・論点」の第4回は、この間の政府や自治体によるコロナ対… -
第2回 システマティックレビュー・メタアナリシスの活用
第2回目となりました本シリーズですが、今回は「正しい情報に基づいた診療をするための情報源」について、ご紹介します。 皆さんが診断や治療を行う際に、参考にされるのが「診療ガイドライン」だと思います。 多くの疾患に関する診療ガイドラインが出版されていますが、すべてが最新というわけ… -
第3回 声を上げ「仕方ない」から「諦めない」へ 命を軽視した「公務員削減」から保健所を守る
コロナ禍のなかで「医療崩壊」とも呼べる深刻な状況となり、本来なら入院が必要な患者の多くが自宅療養を余儀なくされました。しかし、病床の不足など医療をとりまく問題は今なお改善されていません。そうした中で秋に行われる総選挙は、これからの日本の医療・社会保障をどう立て直すのかを決める絶好… -
Vol.3 初心者も上級者も一緒にできるワイン審査会
大阪府保険医協同組合 企画事業部 「パリスの審判」 [caption id="attachment_10306" align="alignright" width="300"] ラベルを隠したボトルとグラスを並べて[/caption] 皆様は「ブラインドテイスティン… -
第2回 公助で「豊かさの中の貧困」解決を 「経済政策」が果たすべき使命とは
コロナ禍の現在、本来なら入院が必要な患者の多くが自宅療養を余儀なくされています。病床の不足など医療をとりまく問題は改善されないまま、すでに「医療崩壊」と呼べる深刻な状況です。そうした中で秋に行われる総選挙は、これからの日本の医療・社会保障をどう立て直すのかを決める絶好の機会です。… -
第1回 リアルワールドデータからのエビデンスを読み解く
EBM(Evidence Based Medicine)の実践のために統計は非常に重要なものです。しかし「日常診療の中で『統計』を具体的にどのように活かしたらいいかわからない」という声も少なくありません。そこで、大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室長の伊藤ゆり氏による「正し…