カテゴリー:透視
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「多彩な協会事業」ぜひ活用を―医療と医院経営を守る取り組み
診療報酬の請求を支援 診療報酬改定の時期になった。最近の特徴として、細かい加算が多くなり、そのほとんどに施設基準が設けられている。一般の開業医にとっては対応が難しいものも多い。 また、突然導入が決まった「リフィル処方」は、医療機関にどのような影響を及ぼすだろうか。現状ではわか… -
底なしの泥沼に税金投入か―カジノ整備よりコロナ対策を
「夢洲」は大阪市此花区にある大規模な廃棄物処理場・埋め立て地である。土壌には有毒有害物質が多く含まれ、関空のように沈下し続ける軟弱地盤だ。こんな危ないところにカジノ(IR)が作られようとしている。 大阪市は夢洲の汚染土壌の処理・液状化対策などの費用として788億円を負担する方針… -
福島原発事故から11年―いまだに残る復興までの諸課題
福島原発事故から11年になる。今、福島で問題になっていることは、①小児甲状腺がんの多発、②高濃度汚染水の海洋放出、③中間貯蔵という名の永久貯蔵施設に搬入した放射線汚染物質の拡大、④危険な廃炉作業と原発労働者の被ばく、⑤復興という名の被ばく強制と棄民政策などである。 県内外への避… -
「リフィル」で状態悪化等を懸念―「利便性」で片づけられない危険な狙い
2022年度診療報酬改定において、2月9日に中央社会保険医療協議会(中医協)で答申が行われ、湿布薬における「理由を記載せずに処方できる1回あたりの枚数上限」が現行の70枚から63枚となる事が明らかになった。 中医協ではこれまで「湿布薬処方の適正化」として1回35枚までを原則とす… -
今こそ、日米地位協定見直しを―コロナ禍で顕在化した在日米軍基地問題
昨年暮れから今年にかけて沖縄、山口、広島など在日米軍基地内で感染爆発した新型コロナ・オミクロン変異株は全国各地で急拡大し、医療逼迫を引き起こして国民生活に深刻な打撃を与えている。 以前から沖縄では感染率が全国に比べ高く、国内旅行客の訪沖が原因とされていたが、原因は別の所にあるこ… -
運動で社会の〝世直し〟を勝ち取ろう―窓口負担2倍化反対署名へご協力を
3年目に及ぶコロナ禍は未だ収束の兆しを見せていない。ダイヤモンドプリンセス号での対応をはじめ「GOTO」「イソジン発言」「五輪開催」など、国や大阪府・市の対応には大きな問題があった。医療をよく知らない政治家が、思いつきのような策を打ち出しても効果はほとんど上げられず、逆に医療現場… -
民主主義の発展に不可欠なツール ―いま、改めて「野党」の意義を考える
昨年秋の衆議院選挙の頃から「野党は批判ばかり」という非難が与党や一部のメディアなどで盛んに論じられた。コロナ禍で疲弊している一般市民は与党に対しても野党に対しても信頼感が持てない状況である。 しかし一方で、あるメディアは野党の積極的な活動を報じている。「野党は政権への批判と一体… -
会員の要求に基づく1年間の旺盛な活動を振り返る
今年もコロナに翻弄された1年だった。収束の期待は見事に打ち破られ、感染力の強い新変異株「オミクロン株」に身構えながらの物騒な年明けとなる。日常診療の様々な環境変化や診療報酬改定等に対応すべく、保険医協会は準備を怠ることのないようにしたい。そのためにもこの1年間の旺盛な協会活動を保… -
医薬品は健康を守る大切なツール 国が果たすべき適切な管理責任
後発医薬品は、増大する医療費の削減対策として1990年頃から注目されてきた。初期の頃は品質や安定供給の面から後発品が忌避されがちであったが、診療報酬による国の強力な誘導のもと、特許切れの処方薬のうち約8割が後発品に置き換わっているのが現状である。 2020年12月に後発医薬品メ… -
女性議員割合OECDで最下位 選挙結果に見るジェンダー問題
今回の衆議院選挙は各党とも準備期間が短かかった。しかし、停滞しているジェンダーフリー推進のきっかけとなり、社会に活力を与えるだろうと期待もされていた。 選挙の争点はコロナ禍問題、ジェンダー問題、気候変動問題などであった。今回は特にジェンダー問題に目を向けてみたい。 コロナ禍が…