理事長より新年のご挨拶
- 2015/1/1
- 私たちの考え
会員の声に耳を傾けて地域医療の発展に尽力
新年明けましておめでとうございます。昨年は協会の諸行事にご参加ありがとうございました。今年も会員の先生方、院所にとって、有意義な実り多い1年でありますように念願いたしております。協会役員・職員一同、先生方からの率直なご意見に耳を傾け、院所の経営と地域医療の改善のために努力していきたいと思います。
昨年は「STAP細胞」の話題で年が明け、突然の総選挙、結果として自公安定政権というより、一層の政治の不安定化を印象付けて1年の幕を閉じました。成長戦略の中で成果主義を強調していた安倍首相が、アベノミクスで成果を上げられず、総選挙に打って出たことは誠に皮肉でした。
世情的には腰の据わらないざわついた1年でしたが、青色発光ダイオードの発明・開発による赤崎、天野、中村3氏のノーベル物理学賞受賞は、長い地道な研究努力を積み重ねる大切さを私たちに教えてくれました。
今年は昨年成立した「医療介護総合確保推進法」の流れで地域医療ビジョンが具体化される年であり、大阪府下でも医療・介護体制の大改革が断行されます。
協会としましても政府・厚労省、大阪府市の医療・介護政策の情報収集・分析を強化し、会員の先生方にいち早くお知らせしたいと考えています。待合室から医療を守り発展させるためにも、診療報酬上の疑問や地域に生じるさまざまな問題点を協会にお寄せいただければ幸いです。
また今年は1月に阪神・淡路大震災から20年、4月に統一地方選挙、8月に敗戦70年を迎えます。様々な歴史の教訓をくみ取り、改憲、集団的自衛権行使容認や特定秘密保護法など戦前の再来を想起させる動きに警鐘を鳴らすべく、平和を希求する医療人として賢明な選択とオピニオンリーダーとしての役割を果たすことが期待されています。
今年も「頼りになる協会」を目指し頑張りますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。