新年のご挨拶-医師の原点を踏まえて、希望を持って取り組む

理事長 高本 英司

新年明けましておめでとうございます。今年も先生、ご家族、スタッフの皆さまにとって素晴らしい年でありますよう、心よりお祈り申し上げますと共に、当協会へのご指導ご鞭撻何卒よろしくお願い致します。

昨年は14年振りに保団連医療研究フォーラムを主務地大阪で歯科協会、協同組合と共催で開催しました。〝受診〟から取り残される子どもたちに焦点を当てた「全国学校健診後治療調査」の報告は大きな反響を呼びました。また①開業医の労働環境改善の糸口を探る「開業医がいきいきと働くために」、②今後診療に欠かせないジェンダー平等の視点としての「輝け!いのち自分らしさを求めて…『LGBT』を知る」、③「731部隊とは何だったのか―あらためて医の倫理を問う」の意欲的な三つのシンポジウムを開催しました。それぞれのテーマの成功は、これからの当協会の飛躍につながる大きな財産になったと思います。

さらに当協会は1年を通して、時代は激しく変化しても、発足以来開業医の経営と生活を守り、研究会活動を通じて診療内容の向上を図り、府民の医療・福祉を改善するために取り組んできました。今年1年も全力で会員の皆様の力になりたいと決意しています。

さて2020年は診療報酬改定年度ですが、財務省・厚労省は「持続可能な社会保障」「全世代型社会保障」「給付と負担のバランス」をキーワードにマイナス改定を強行しようとしています。経営の不安定化、診療内容の貧困化をもたらす改定を断じて許すわけにはいきません。

今後、10%の消費税が医院経営、患者の生活に重くのしかかるのは明白です。消費税増税は社会保障のためというまやかしは破綻しています。また憲法9条改憲の動きは平和を左右する大きな問題です。戦後不戦を誓った意義の大切さを反芻し、武力で平和は守れない、医療技術を平和な社会で活かすという医師としての原点をしっかり踏まえ、希望を持って楽しく取り組みを進めていきます。

それでは皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

大阪府保険医協会 理事長 高本 英司


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