川内原発即時停止を求める(談話)

川内原発を即時停止せよ

             2016年4月25日
大阪府保険医協会 反核平和委員会
担当副理事長 武田勝文

   熊本県と大分県を中心にした九州地方の連続地震が続くなか、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機が、全国で唯一運転を続けていることへの不安が広がっている。

 熊本地方から始まった一連の地震は、熊本県内の阿蘇地方や大分県内にも震源が広がり、一つの断層で発生した地震が別の断層の地震を誘発する、かつてない事態となっている。4月19日夕方には、これまでの震源の南西端まで震域が広がった。原子力規制委は14日以来の地震での川内原発への影響は「想定内」で心配ないというが、それはあくまでも「これまで」で、「これから」震源が広がる可能性は否定できない。

 周辺には別の断層もあり、これらの断層が動いて大きな地震が起きれば川内原発に影響しない保証はなく、その危険性を考えれば、川内原発の停止は当然検討すべきである。今電力不足がまったく生じていないにも関わらず、あえて稼働し続けるのは根拠のかけらもない。

 地震活動が拡大すれば危険になるのは川内原発だけではない。現在地震を引き起こしている断層はいずれも日本列島を東西に走る中央構造線断層帯の延長線上にあるとみられるが、九州の東隣りの四国の西端には、中央構造線付近に四国電力伊方原発がある。同じ九州北部の佐賀県にも九州電力玄海原発がある。いずれも停止中であるが、原発内には核燃料があり、地震活動が活発化するなか、これらの原発の再稼働もすべきでない。

 地震活動の活発化で危険な川内原発は、即刻停止すべきである。


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