インフルエンザワクチンの不安定な入荷状況の抜本的改善を求める要望書を提出
- 2018/10/12
- 医療運動
厚生労働大臣 根本 匠 様
厚生労働省健康局長 宇都宮 啓 様
2018年10月11日
大阪府保険医協会
理事長 高本 英司
インフルエンザワクチンの不安定な入荷状況の抜本的改善を求める要望書
前略 ワクチン対策に対するご尽力に敬意を表します。
さて、インフルエンザワクチン不足が広がっています。9月12日の厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会)では、「13歳以上は原則1回注射、必要量に見合う量のワクチン購入」等、適切に使用すれば不足は生じないと報告されましたが、別紙の大阪府保険医協会が先週に実施した緊急アンケートではワクチン購入が困難な状況が多数寄せられています。
この数年、ワクチン不足が毎年のように発生しています。脆弱なワクチン供給体制を改善し、安定的なワクチン供給体制を構築することが重要です。
つきましては、厚生労働省として流通実態を緊急に調査し、インフルエンザの本格的流行前に有効な手立てを検討することを求めるとともに、以下の対策を強く要望いたします。
記
一、インフルエンザワクチンについて、流通状況を国として調査し、流通に滞りがないよう指導するとともに卸価格が高騰しないよう指導すること。
一、繰り返されるワクチン不足の実態・原因を分析・評価し、「脆弱なワクチン供給体制」の抜本的改善に取り組み、国が責任を持ってワクチン供給体制の安定化をはかること。