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- Dr.CONTI診療所, 保険医新聞掲載
- Vol.2 ソムリエ協会資格認定試験を経て
大阪府保険医協同組合 企画事業部
私たちが酒販事業を始めてから10年、ついにやりました!日本ソムリエ協会の資格認定試験に、2019年と2020年の2年間に3人の事務局が合格したのです。
すでに資格を取得されている先生方もたくさんおられることと思いますが、今回はまさに今挑戦中の方へ向けてお話しさせていただきます(ご夫婦でワインの勉強をされているという話もよく耳にします)。
1次試験対策
1次試験の筆記については年々新たな分野が追加され、出題範囲が広がり難度も上がっているようです。
フランスやイタリアといった古くからの銘醸地は出題数が減り、日本や新興国の分野が増えています。先生方はソムリエ協会の教本を丸暗記して簡単に合格しそうですが、時間の無い方は市販の過去問題集を繰り返すことでも良いと思います。
2次試験対策
続く2次試験のテイスティングが、普段ワインを飲み慣れている方にとっても意外な落とし穴かもしれません。
協同組合の企画に見られるようなブルゴーニュ特級畑や五大シャトーといった高級ワインが出題されることは絶対にありませんのでご注意ください(笑)。
先生方の受験資格は飲食店や販売に関与しない「ワインエキスパート」になります。昨年のテイスティングでは「ワイン4種と、その他のお酒1種」が出題されました。
ここではワインのブドウ品種や生産国など銘柄を当てることよりも「外観や味わいを正しく表現する」ことが重視され配点も高いです。ネガティブな言葉は選ばないようにすることもポイントです。
私の時(2019年のソムリエ試験)はフランスのアリゴテというあまり知られていないブドウ品種の白ワインが出題されました。フランスのシャルドネかなと予想しながら進めていたのですが、前日に試飲した日本の甲州(ブドウ品種)が突如頭をよぎり「何かの運命か」と錯覚し、答えを甲州に変えてしまいました。
このように銘柄は外しましたが、シャルドネとアリゴテの外観や味わいの表現に大きな差はなかったので結果的に大丈夫でした。
試験は後半になればワインの温度も上がっているので香りや味わいも変化して、飲めば飲むほど迷うので気を付けてください。
その他のお酒については銘柄を解答するだけですが、ジン、ウォッカ、ラム……何が出るのか?
私の時にはなんと、試験では初登場かと思われる「梅酒」でした。グラスを鼻に近付けただけでわかりましたが、簡単すぎて逆に怪しくも感じました。
余談ですが、試験中にワインを飲み干してもおかわりはもらえませんのでグイッといってしまわないように気を付けましょう。私は試験終了時、半分ほど残っていました。
なお、私たちの試験対策は協同組合の会議室で模擬テイスティングを繰り返し行いました。同じブドウ品種でも暖かい地域と冷涼な地域とではワインの性質が違ってくるので、とにかく分析とテイスティングの回数をこなしました。
先生方も受験される場合は、2次試験の秋まではひたすら好みでないタイプのワインも含め、飲むように心がけてください。
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