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Vol.1 鰻とワインは合うのか?
- 2021/7/15
- Dr.CONTI診療所, 保険医新聞掲載
大阪府保険医協同組合 企画事業部
Dr.CONTIは、大保協商事(大阪府保険医協同組合/M&D保険医ネットワーク)が運営するドクターのための酒販事業の名称です。お酒に関するあらゆる悩みを【根治=CONTI(コンチ)】したいという想いが名前の由来です。コロナ禍の中で、お取り寄せグルメ等がストレス解消の手段になっている先生方もいらっしゃると思います。そんな先生方のために、この連載を通じて「初心者でも楽しめるワインのある生活」をご提案します。ぜひ、お楽しみください。
来る7月28日は土用の丑の日。この日に鰻を食べるという方も多いのではないでしょうか。
鰻にお酒を合わせるときはビールや日本酒が定番で「ワイン」を合わせる方はまだまだ少ないようです。「ワイン」と一口に言ってもスパークリング、白、赤……さらにブドウ品種もたくさんあって……いったい何を合わせたらいいの?!
そんな悩みを抱えておられる皆様の一助になればと、我々Dr.CONTI(ドクターコンチ)の精鋭6人衆が、立ち上がりました。
テーマは「鰻とワイン」。7本のワインを用意して早速検証開始です。
※独断と偏見で評価しておりますので、あくまで参考程度にお読みください。なお、感染予防対策を万全に行って開催しております。
鰻に合うワインを実食で検証!
鰻は、大阪道頓堀で120年続く老舗の鰻屋「江戸焼うなぎ 菱富」の鰻弁当。すっきりとした「秘伝のたれ」は、創業以来絶やすことなく受け継がれてきたもので、ご飯にも旨味がしみていて「旨い!」の一言に尽きます。
さて、明治時代から食通をうならせてきたこの鰻に合うワインはいかなるものでしょうか。
まずは乾杯ということで、合わせたのはスペインのスパークリング(カヴァ)「ロジャーグラードの限定販売のロゼ」(約3千円)。辛口なのにほんのりと甘みを感じます。菱富のたれは、あっさりした甘みがありますので、次に飲んだフランスのシャンパーニュ「ニコラフィアットブランドブラン」(約7千円)よりも圧倒的に「ロジャーグラード」の方が合いました。ワイン単体ではシャンパーニュの方が美味しいのに、ほぼ全員同じ意見でした。安上がりでいいですね。
次に白。合わせたのはオーストラリアのシャルドネ「ジャイアントステップ」(約5千500円)とフランスのソーヴィニヨンブラン「エールダルジャン シャトームートンロスチャイルド」(約1万5千円)。シャルドネは樽香が効きすぎていたせいか、この白対決の軍配は後者に上がりました。追いだれをかけずに、山椒を振って食べるとソーヴィニヨンブランに合います。温度はあまり冷えすぎない方がいい感じ。
最後に赤3本を合わせました。フランスのメルロー「シャトー ガザン2001」(約1万8千円)、アメリカのカベルネソーヴィニヨン「アリル」(約8千円)、日本のメルロー「桔梗ケ原2014」(約1万3千円)の3種対決。
評価が高かったのが「桔梗ケ原2014」。最近、日本ワインの質が格段に上がっているのは知っていましたが、ワインだけ飲んで美味しいと言えるものはまだまだ少ないのが現実。しかしこのメルロー、単体で飲んでも美味でした。さらに鰻と合わせると、日本産同士が良いところを引き出してくれ本当に美味しい!まさにジャパニーズクオリティ!
食べ物とワインを合わせるとき「味、香り、産地が似たものを」というのがセオリーらしいですが、これは今回の検証でも裏付けされたと言っていいでしょう。しかし、ワインは奥が深いですので、まだまだ検証は続きます。
これをお読みの皆様も、様々なワインと合わせて、土用の丑の日を楽しんでお過ごしください。
ドクターのための専属ソムリエとして、コストパフォーマンス抜群の「1本」をご提案いたします。