放送日:2019.11.22(金)
前回に引き続き、国が現在検討中の「全世代型社会保障」の内容について、具体的な問題点を取り上げます。
政府の主な医療・介護負担増案
高齢者が増える日本では、高齢者の医療費が焦点になっています。そのため、高齢者の医療費・介護費用を引き上げる話が出ています。
- 75歳以上の窓口負担を原則2割へ引き上げ
- 75歳以上の3割負担者(現役並み所得)の対象拡大
- 要介護1・2の生活援助サービスの保険外し
現在、国の方針により医療保険や介護保険給付以外の実費徴収が多く、特別養護老人ホームに入れても、費用の支払いが困難で出て行かざるを得ない方もいらっしゃいます。自宅介護になると家族への負担が増え、介護離職(介護のために仕事を退職する=収入源が絶たれる)の問題もテレビなどで報道されています。
子育て世代にも関わるダブルケア問題
高齢者に負担を背負わせることは、私たち現役世代にも大きく関わっています。子育てをしている世代が親の介護もするWケア。少ない年金で医療費や介護費用を賄えず、子育て世代が親の費用の一部を負担することもあり、子どもの大学費用などが重なると大きな負担となります。
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