医療機関で必要な院内掲示事項

mushimegane

保険診療 虫めがね No.55

医療機関では様々な院内掲示がされていますが、保険医療機関として必ず掲示しないといけない事項が定められています。無床診療所では院内掲示を確認される機会はほとんどありませんが、厚生局の個別指導において掲示の不備が指摘されています。院内掲示の根拠となる規則等は多岐にわたりますが、一般の無床診療所において必要となる主な掲示事項を紹介します。

①保険医療機関である旨

保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する省令において、見やすい箇所に保険医療機関である旨を標示しなければならないとされています。当たり前すぎて意外と掲示されていないこともありますので、今一度確認して下さい。

②療養担当規則等に基づく掲示事項

⑴地方厚生局長等へ届け出た全ての届出医療

無床診療所においても機能強化加算や時間外対応加算、ニコチン依存症管理料、在宅時医学総合管理料をはじめ、厚生局へ届け出たうえで算定している点数があるかと思います。その場合、厚生局へ届け出た事項を掲示します。

⑵明細書の発行状況

診療報酬明細書を無償で発行している医療機関が多いかと思いますが、明細書を無償発行している旨の掲示が必要です。個別指導で指摘されていますのでご注意ください。また、明細書発行が免除されている医療機関についても発行状況について掲示する必要があります。掲示例も含め、詳細は『保険診療の手引』48頁をご確認ください。

③施設基準や点数表において定められているもの

個々の施設基準や点数表の算定要件において掲示が定められているものもあります。例えば初診料の機能強化加算では、「地域におけるかかりつけ医機能として、健康診断の結果等の健康管理に係る相談、保健・福祉サービスに関する相談及び夜間・休日の問い合わせへの対応を行っている医療機関である旨」を掲示することとされています。ニコチン依存症管理料では禁煙治療を行っている旨の掲示が必要です。上記は一例であり、他にも掲示事項が定められている点数がありますので確認が必要です。

④保険外負担に関する事項

診断書料や予防接種の料金など、療養の給付と直接関係ないサービスとして自費徴収している内容と金額について掲示する必要があります。

⑤医療法関係

医療法14条の2において次の掲示が義務付けられています。

⑴管理者(院長)の氏名
⑵診療に従事する医師又は歯科医師の氏名
⑶医師又は歯科医師の診療日及び診療時間
⑷建物内部の案内(病院のみ)

今回紹介した事項は一部で、他にも病床の有無や医療機関によって、院内掲示義務が多岐にわたり定められています。当会が発刊している『届出医療の活用と留意点』の24頁から一通り記載しています。お持ちでない場合はご購入を検討下さい。

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