第5回 検査・投薬 超音波検査「胸腹部」領域のレセ記載が必要 訪問診療時の超音波検査が新設

検査、画像診断、投薬、注射等に関して主な改定された点について、触れていきます。

検査

検体検査判断料に「遺伝子関連・染色体検査判断料」(100点)が新設されました。D004-2の悪性腫瘍組織検査「1 悪性腫瘍遺伝子検査」、D006-2造血器腫瘍遺伝子検査からD006-20 角膜ジストロフィー遺伝子検査まで(D006-10 CCR4タンパク《フローサイトメトリー法》を除く)を行った場合は算定できます。

D014・23 抗CCP抗体定性・定量

「抗シトルリン化ペプチド抗体定性又は同定量」(204点) について、関節リウマチに対する治療薬選択のために行う場合、原則1回の算定に限られていますが、検査結果が陰性であったものの再度治療薬を選択する必要がある場合は、3カ月に1回算定できるとされました。その際、医学的な必要性をレセプトの摘要欄に記載します。

D012・33 大腸菌血清型別

「大腸菌血清型別」(175点)は、従来算定要件とされていたD018の細菌培養同定検査による大腸菌の確認に加え、D023-2の「3 大腸菌べロトキシン定性」による毒素の確認または腸管出血性大腸菌用の選択培地に菌の発育の確認も必要とされ、血清抗体法により大腸菌のO抗原又はH抗原の同定を行った場合に算定ができることとされました。なお、この時の細菌培養同定検査は、従来通り算定できません。

D215 超音波検査

超音波検査について、以下の改定がなされました。

①「断層撮影法(心臓超音波検査を除く)」が「訪問診療時に行った場合」と「その他の場合」に分割されました。訪問診療料を算定した日と同一日に患家等で断層撮影を行った場合は「訪問診療時に行った場合」(400点)を部位にかかわらず月1回のみ算定することとなります。ただし、往診時に行った超音波検査は従来通り、「その他の場合」(胸腹部530点等)を算定します。

②「断層撮影法(心臓超音波検査を除く)」の「その他の場合」の「胸腹部」を算定する場合は、検査をした領域についてレセプトの摘要欄に該当する領域を選択して記載することとされました。複数領域の検査を行った場合は、その全てを記載します。

③ 超音波検査(「心臓超音波検査」の「胎児心エコー法」を除く)を算定する場合は、以下の要件をすべて満たすことが必要とされました。

ア 当該検査で得られた主な所見をカルテに記載する、又は検査実施者が測定値や性状等について文書に記載する。なお、医師以外が検査を実施した場合は、その文書について医師が確認した旨をカルテに記載する。

イ 検査で得られた画像をカルテに添付する。

ウ 測定値や性状等について文書に記載した場合は、その文書をカルテに添付する。

D282-4 ダーモスコピー

原則、4カ月に1回の算定ですが、新たに他の病変で検査を行う場合、月が変われば算定できることとなりました。この場合であっても1カ月に1回を限度として算定します。

医学的な必要性から4カ月に2回以上算定する場合は、レセプトの摘要欄にその理由を記載することになりました。

D285 認知機能検査その他の心理検査

「操作が容易なもの」の「簡易なもの」( 長谷川式知能評価スケールやMDSE等) は、原則として3カ月に1回に限り算定することとされました。この場合、レセプトに前回実施日(初回の場合は初回の旨) を記載します。また、3カ月に2回以上算定する場合は、レセプトにその理由及び医学的根拠を詳細に記載します。

診断穿刺・検体採取料

D400血液採取の「1 静脈」が5点引き上げられ35点とされました。

また、子宮全摘出後の膣断端細胞診を目的として検体採取を行った場合はD418「1 子宮頸管粘液採取」( 40点)で算定することとなりました。

画像診断

E001写真診断の撮影部位については、選択してレセプト摘要欄に記載することとされました。選択する部位がない場合は「その他」を選択した上で、具体的な部位を記載することとなります。

投薬
一般名処方加算

一般名処方加算の品目数の計算方法が変更され、「一般的名称」で計算することが明確化されました。すなわち、一般名が同じで規格や単位が異なる場合であっても、一般的名称としては同じであるため一品目として計算することとなります。

処方箋の様式

「被保険者証・被保険者手帳の記号・番号」欄に「枝番」が追加されました。「オンライン資格確認」を導入するための変更です。「枝番」がない被保険者証を持参した場合は、空欄のままでよいとされています。また、旧様式の処方箋は引き続き使用できます。

注射

プラスチックカニューレ型静脈内留置針は、注射実施料の所定点数に含まれることとなり、別に算定できないこととされました。

 

 


ページ上部へ戻る