平和の砦である憲法を守るため活動する医科・ 歯科九条の会

「おおさか医科・歯科九条の会」は、大阪の医師・歯科医師で構成された憲法九条を守る会で、全国に7000以上ある「九条の会」の1つとして2006年2月26日に発足した。

安倍政権は、憲法九条と二十五条を改憲し、戦争の出来る国へ変えようとしている。一見、「医療」と「戦争」は結びつかないかもしれない。しかし人命を守ることを使命とする医療者にとって、国民の生存権を規定した憲法二十五条、そして平和の砦である憲法九条を守ることは一体のものである。

発足以来、毎年様々なイベントや講演会を企画し開催してきた。2015年10月には、九条の会・医療者の会、保団連などが主催して集会を開催し、政府が成立を目指している安全保障関連法案に対し、いのちを守る医師・歯科医師として「私たちは法案に反対します」と緊急アピールを採択し署名を広げた。

直近では、11月17日に憲法9条の改憲に反対する自治体の首長らが「全国首長九条の会」を結成し、東京都内で集会を開いた。改憲発議に反対する取り組みや改憲反対の署名運動を進め、全国にある九条の会とも連携していく。会には現職や元職の首長131人が賛同しており、共同代表には松下玲子・東京都武蔵野市長や武村正義・元滋賀県知事、井原勝介・前山口県岩国市長ら8人が就任した。

11月23日には、おおさか医科・歯科九条の会が、2018 年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ人婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師の命がけの治療を追ったドキュメンタリー映画の上映会を行った。本作は、暗殺未遂にあいながらも、医療的、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。

彼はコンゴ民主共和国東部ブカヴ生まれの産婦人科医・人権活動家で、これまで5万人以上の性暴力被害者の治療と支援にあたってきたが、本質的な問題解決のため、被害者の保護活動だけでなく、国連本部をはじめ世界各地で性暴力被害に関する演説を行っている。

映画上映の後には同志社大学教授の岡野八代氏を講師に、講演会を開催。映画とあわせて、平和と憲法の重要性を訴えた。

改憲の阻止に向けて協力をお願いしたい

安倍首相は9条について、戦争放棄や戦力不保持を定めた項目はそのままにし、自衛隊の存在を明記する項目を追加することを提案しているが、政府与党は、憲法改正の手続きを定める国民投票法改正案について、今国会での成立を見送る方向となった。

憲法学者・木村草太氏は「自衛隊は行政機関の一端ですから憲法には書かれないのです。消防庁と同じで、わざわざ『消防庁は合憲』と書きますか? 内閣総理大臣が自衛隊の指揮権を持つのも、自衛隊が行政機関のひとつだからです。安倍首相が憲法への自衛隊明記にこだわるのは『緊急事態条項』が目的です」と一刀両断に分析している。今後も改憲阻止に向けて活動を継続していくために、先生方のご協力をお願いしたい。


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