女性の社会貢献を考える

「日本経済の失われた30年」の原因は女性にきちんと働いてもらっていないためだという説明は「働き方改革」の議論のなかでシカゴ大学の山口一男教授によってもたらされた。

これは北欧から広まって、いまや世界の常識であるという。日本のホワイトカラーの生産性が低いというのは知られていたが、原因がこれだというのは驚きである。男女ともに余裕を持って70%の仕事をすれば社会全体の生産性は上がるというわけである。これをしなければ日本経済の復活はないとまで山口教授は断言する。

かつて上野千鶴子氏が「女という快楽」で述べたところによれば、戦後の日本企業は核家族を社宅に閉じ込め、妻にはせいぜいピアノ教師くらいの兼業しか認めず男を死ぬほど働かせた。このモデルはもう破綻しているというのである。

調べてみると、内閣府共同参画局も外務省も女性の労働力が日本の最大の潜在能力であることはホームページで公表しているではないか。ならばどうしてそれを政策にせず医学部の不正入試を容認するのか。

スウェーデンの閣僚は「男女平等は決して自動的には達成できない」と断言する。スウエーデンでは、1、労働力不足社会となったこと。2、女性議員の突き上げで政界進出が進んだことで女性の能力を引き出しGDPの向上が進んだという。

進まない女性雇用―社会背景に問題あり

スウエーデンをはじめ北欧諸国は女性国会議員を増やすために、比例代表制の上位に女性を配置するクオーター制を採用、男女交代に当選するというところもある。フィンランドに女性総理が誕生し、女性多数内閣も出現している。

日本の国会議員や企業役員に女性が少ないのは、登用が差別されているのもあるだろうが、男性の働き方がまったく素敵に見えず、専業主婦で余暇を楽しむほうが良いと考えているのかも知れない。

保団連でも女性理事増加の提案がされたがあえなく否決となった。山口教授の言うように医学部を女子が受けようとしないのは大学教育以前の教育と社会背景に問題があるということの現れであろう。


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